トゥルーワークスが自然素材を使う理由③ ~珪藻土塗壁のデメリット~
こんにちは!菊地です。
私たちトゥルーワークスでは、「自然素材」を使った家づくりに力を入れています!
「自然素材」とは人間が化学的な手を加えていない素材のことで、木、石、草、土などがこれにあたります。
建築材料では、無垢の床や、珪藻土や漆喰のなどの塗り壁材、紙やケナフなどの草を原料にした壁紙、和紙や陶器などもあげられます。
私たちがおすすめしている自然素材の魅力や特性を不定期にご紹介するシリーズの3回目です。
今回のテーマは「珪藻土塗壁のデメリット」。
ご興味のある方はこちらもどうぞ ⇒ トゥルーワークスが自然素材を使う理由① ~環境にやさしい~
前回は、珪藻土塗壁の効果についてご説明しましたが(トゥルーワークスが自然素材を使う理由② ~珪藻土塗壁の効果~)、メリット中心でしたので、デメリットについても触れてみたいと思います。
たいていの物事にはメリット・デメリットがあります。メリットを享受するためには同時にデメリットも受け入れなければなりません。
これからあげる珪藻土塗壁のデメリットは、皆さんにとって許容範囲でしょうか?
(1)コストが高い
珪藻土塗壁仕上は、ビニールクロス仕上と比較してコストが高いです。
左官職人さんが手作業で塗って仕上げているということで手間ひまがかかり、どうしても費用が高くなってしまうのです。
でも、珪藻土独特の質感やところどころに見られるこての跡は、工業製品にはない深い味わいを感じられます。
(2)シミになりやすい
吸水性の高い珪藻土塗壁は、コーヒーやしょうゆ等の液体をこぼすとしみになります。
ついてすぐなら、きれいなぬれぞうきんやぬれティッシュでとんとんとたたいて落とします。
衣類のしみ抜きをする要領で、汚れを広げないようにぞうきんのほうに染み込ませるのです。
時間が経ってしまうとこの方法では落とすのが難しいので、塩素系漂白剤を3倍程度に希釈したものを塗布して漂白します。
その後、きれいなぬれぞうきんでとんとんたたくようにして塩素成分を取り除きます。
ただし、この方法は色が抜けすぎて元の色より白くなり、逆に目立つ場合もありますので注意が必要です。
ビニールクロスのように汚れたらごしごし拭くというお手入れができないのはネックですが、キッチン等の汚れやすい箇所ではお手入れがしやすいキッチンパネルを併用するとよいと思います。
(3)ひびが入る
地震や道路からの振動でひびが入ることがあります。
また、季節ごとの温湿度の変化や木材が乾燥して収縮することにより下地が動くことでもひびが入ることがあります。
細いひびは補修で目立たなくすることができます。太い場合は、その壁一面を塗替しなければなりません。
ただ、このようなひびはビニールクロス仕上げでも生じることがありますので、珪藻土塗壁に限ったことではありません。
下の写真は、弊社のショールームの一角です。
このように入隅はひびや隙間が発生しやすい箇所です。
弊社では、お引渡しから2年後の定期点検でこういったひびや隙間を埋める補修を実施しております。
(4)粉が落ちたり、ボロボロしやすい
製品によっては、こすると粉がついたり、ボロボロと崩れやすいものがあり、画びょうをさすのもままならないものもあります。
トゥルーワークスで使用している珪藻土はどうでしょうか?
試しにこすってみましたが、粉はつきませんでした。よほど強くこすらない限りは大丈夫です。
崩れやすさについても、画びょうをさしてもボロボロと崩れたりはしていません。
こちらの写真も弊社のショールームのものです。
少し欠けているのが見うけられますね。おそらく掃除機をぶつけてできたのではないかと思われます。
強い衝撃が加わると欠けますが、ちょっとこすったくらいですぐにボロボロと崩れるようなもろいものではありませんのでご安心ください。
こういうコーナーはビニールクロスでも傷みがちですね。
欠けよりも黒い汚れのほうが気になりました(^^;)
それこそ、掃除機のコードが擦れてついた汚れでしょう。
まず消しゴムでこすってみます。
消しゴムでこすること数分。
いまいちきれいになりませんでした。
そこで、次はメラミンスポンジでこすってみます。
メラミンスポンジはぬらさずにこするのがポイントです。消しゴムもそうですが軽く研磨して汚れを落とすのです。
メラミンスポンジでこすること数分。
だいぶきれいになりましたが、まだ少し汚れは残っていますね。
でも、最初と比べてましになったということで、これでよし!ということにします(笑)
けっこうがんばってこすったので、「簡単にきれいになった」とは言い難いです。
珪藻土のデメリット、いかがでしたでしょうか?
選定のご参考になれば幸いです。