中古住宅を私たちらしく!
こんにちは!菊地です。
今回は先月お引渡しさせていただいたH様邸をご紹介したいと思います。
築18年、LDKと水廻りを中心に改修工事をさせていただきました。
H様が中古で購入されたこの住宅、もともとは建売住宅でした。
では、【Before】【After】をご覧ください!
●外観
【Before】ベージュ×ブラウンの上下張り分けの外壁でした。
【After】
ブラックにイメチェンしました!総2階で片流れ屋根のディティールとも相性ぴったりです。西陽の影響で変形や劣化が見られた西面だけ張替えて、他3面は塗替えです。
●エントランス
【Before】玄関ドアと照明器具には一部に腐食が見受けられ、ポスト口も塗装の剥がれがありました。
【After】
玄関ドアは、既存のドア枠に新しい枠をかぶせる「カバー工法」タイプのものを採用。玄関まわりは外壁も内壁も劣化が少なかったので、壁を解体しなくてよいこの工法がぴったりでした。照明器具とポスト口も新しいものに入替ました。いすれもシンプルで飽きのこないデザインのものを選びすっきりとした印象になりました。
●LDK
【Before】間取りも内装もごくごく一般的なLDKでした。
【After】
キッチン上の吊戸棚は壁もろとも撤去しました。壁を撤去するにあたって、当初、柱は残るかもしれないと予想していましたが、解体してみると構造上抜いても問題のない柱ということがわかりましたので心置きなく撤去。吊戸棚と壁がなくなったことで圧迫感が軽減しました。床は合板フローリングですが、表面にナラ樫の突板を使用しているので、以前より自然な木目で心地よい印象を与えてくれます。
●リビング
【Before】庭へ通じる掃出窓がありました。
【After】
掃出窓をやめて横長のFIX窓に。大きな窓は室内が明るくなるのでLDKのマストアイテムといってもいいですが、こちらのお住まいの場合は窓から西陽が入りすぎるというデメリットになっていました。西陽対策にもなり、さらに壁が増えたことでテレビとテレビボードが置きやすくなりました。アクセントクロスにグリーン(サンゲツRE53763)を選びました。落ち着いたくすみグリーンが素敵です(^^)
●キッチン
【Before】
【After】
壁と吊戸棚がなくなって、この解放感!キッチン背面の壁のタイル柄(サンゲツさんのRE53338)のクロスがポイントです。吊戸棚の下があいているのは、キッチンと同じシリーズのカップボードでは希望のサイズの組み合わせが実現できなかったからです。置き家具で希望のものが見つかったということで、それを置く前提で吊戸棚を配置しています。
【Before】
【After】
キッチンはLIXILさんの「シエラ」。床にシンプルなタイル柄(サンゲツHM-11108)のクッションフロアを張りました。リビングダイニングとは異なる床が、単調にならないほどよいアクセントとして効いています。
●和室
【Before】
【After】
壁のクロスだけを張替えて、天井は既存のままです。障子は撤去して和紙調ガラスの内窓に。障子の張替をしなくてもよくなり、断熱性能もアップしました。畳もお手入れ簡単な樹脂畳表(セキスイ「MIGUSA」)のものに新調しました。
●トイレ
【Before】
【After】
器具の入替と内装を一新しました。便器はTOTOさんの「GG1-800」。手洗いが大きめでバックガード付きなので水はねしにくいです。壁は落ち着いたグレーの塗壁調(ルノンRF8287)にヘリンボーンの床(サンゲツHM-11023)がアクセントになっています。
●ベランダ
【Before】2階主寝室から掃出窓で通ずるベランダです。
【After】
開口部にサッシを取付ました。雨の日も、花粉も黄砂もPM2.5も気にせずにお洗濯物が干せます!使い勝手が大幅に向上しました。
築18年ということもあり、すべてを新しくするのではなく、壊れていたり汚れていたり劣化しているところだけを部分的に改修しました。
既存のままの部分と新しくする部分が違和感なくなじむように、そしてH様のライフスタイルや好みに合うように、工事する部分を検討し、アイテムを選んでいきました。
間取りを変えたわけではありませんし、「劇的」な変化ではないかもしれませんが、もともとの形をいかして使い勝手や断熱性能をちょっとずつ向上させて暮らしやすくなりました。
そこにH様の好きなデザイン、カラーが加わり、建売仕様がH様らしいお住まいになりました。
お引渡しの際、「まだ自分たちの家という実感がしない」とH様はおっしゃっていましたが、このお住まいがH様ご家族にとっていちばん居心地のいい場所になればと思います。